2015年3月26日木曜日

ギリシャ債務問題のワークショップ

ギリシャ問題のワークショップのレポートです。場所が分からず、ボランティアを何回もつかまえて、着いたのが10時前で最初のエリック・トゥーサンのスピーチは聞き逃しました.最初の方から参加されていた方から聞いた話と、私が聞き取れた話をくっつけて、大要以下のような話がされたのではないかと思います。
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危機にあるギリシャ:社会運動にとって何が危機なのか?

FSEGTの小講堂146号室で開かれたが、開会は予定より1時間以上の遅れで、場所が分かりにくい、地図が配布されないなどで、参加者がなかなか集まらなかったため?10時頃にはほぼ満席で、フランスからの参加者が多い感じ。

エリック・トゥーサンが最初と最後に熱弁をふるった。




話されていたことの概要

SYRIZAが政権につけた理由は、ギリシャ民衆にとって変化の希望を託せるのがSYRIZA以外にはなかったから。SYRIZAが右派政党「独立ギリシャ人」と連立を組まざるを得なかったのは、共産党がSYRIZAとの連立を拒否したから。48時間以内に組閣を終わらないと政権を手放してしまう可能性があった。
SYRIZA政権が、トロイカと交渉の中で「妥協」しているかのように見えるのは、それは「時間稼ぎ」をしているからと考えられる。EU離脱にしても民衆的合意ができていないため、交渉を重ねてもダメだったと民衆に納得してもらうまでの「時間稼ぎ」だろう。
SYRIZAは運動の中から生まれた政党で、その中心メンバーの多くはWSFやESFの経験者。現在の閣僚の中にもWSF経験者がいる。それ故に社会運動の力が強ければ、政権に影響力を及ぼして、ある方向へと動かすことができる。いまSYRIZAは危うい位置にある。債務を民衆の犠牲で返済するのか、そうしないのか。選挙での勝利後に政策を守らせるのは社会運動の強さがカギ。
ギリシャの債務の80%はトロイカがらみであり、債務監査委員会が発足したので、徹底した不正債務の洗い出しで債務のキャンセルをさせていくことが重要。それを支えるのもギリシャ国内だけでなく、ヨーロッパ全域での社会運動の力である。


ATTAC関西
寺本 勉

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